令和5年度公共下水道施設耐震化工事(第1工区)

工事場所:大阪府高槻市大字前島ほか地内

工事概要図の通り、既設管きょ(□3400×3400mm)耐震化をパルテム・フローリング工法で工事を行いました。

工事概要図

パルテム・フローリング工法は、既設管きょ内で組み立てた鋼製リングに高密度ポリエチレン製のかん合部材と表面部材を組み付けて更生管を構築し、更生管と既設管の隙間に充填材を注入して既設管きょを厚生する工法で、特別な製管装置を用いることなく人力で施工できます。

鋼製リング組立状況

かん合部材、表面部材組付状況

下水管きょは何といっても勾配が重要なので、鋼製リングの計画高さをレベルで確認しながら微調整しました。
これにより、表面部材は高精度で取付可能となり、規格値内の勾配で完成させることができました。

レベルにて高さ確認状況

当工事で一番危険だと想定されたことは、工事箇所が流末なので、幹線上流地域の天候次第で急激に水位が上昇することであったが、幹線上流地域の降雨リアルタイム監視方法と工事の中止基準を明確にして施工を行い、無災害で工事を完成させることができました。

着工前

鋼製リング組立完了時

完成

日本国内では、インフラ等の老朽化が問題となっております。
インフラ整備は私たちが豊かに生活するためには欠かせないものです。
SDGsの目標9に「産業と技術革新の基盤をつくろう」があります。
人目に触れない地下空間で下水道の耐震化も持続可能かつ強靭なインフラを整備するこにもなるのではないかと我々は考えています。